小 説 「 S A I K A I 」 |
第24話
「戸 が あかなーーーい!」
つもり積もった雪はなんと2mとなり、
玄関戸を押しつぶさんばかりに、一杯になっている。
これでは、玄関から出ることができない。
ここは、平屋。2階の窓から出れる状態ではない。
しかも、電話もない。当然携帯電話なんかあるわけない。
大声を出して、助けに来てもらうわけにも行かない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「まっ まどが開いた!でっ でも雪が・・・・・」
俺は必死だった。なんとか雪のなかに穴を掘って外に脱出した。
なんとか、かんとか窓から抜け出して、玄関前の雪かきをして、
外から玄関を開けることが出来た。
本当に助かった。
汗びっしょりだった。本当に熱い。
北海道の1月を甘く見ていた。天罰か・・・・・。
そんなこんなで、何とか玄関も開き、レイちゃんもホっとしていた。
俺も、本当に朝からビビッてしまった。
なんとか、お隣にも気づかれることなく、
裏のほうから、レイちゃんを送り出した。
「さあ 今週も頑張るぞ--!」