shousetu saikai
小 説 「 S A I K A I 」


22話

札幌といえども1月は本当に寒い。
昔、石炭が豊富にとれたころ、どんどん石炭を炊いたらしい。
そのなごりかは、よく分からないが、
住宅の中は本当に暑いぐらいあっためて生活している。
実は、真冬にシャツ1枚で、ビール片手にノンビリするのはあたりまえだ。
俺も北海道に来て1年半たち、そんな生活にやっと慣れてきた。

前にも書いたが、この寮は建築後30年ぐらいきっとたっている。
玄関は、木製の引き戸だ。
雪が隙間から吹き込んでくる。
押入れの中のファンタオレンジやみかんが凍る。
凍らないように、冷蔵庫にいれなくてはいけない程だ。

 
「おっはよーーー!鈴太郎!」
元気な、レイちゃん登場。
 
寒い部屋が一気にあったまった。
寒いことがうれしい瞬間は、コタツにふたりではいるときだ。
レイちゃんの差し入れのミスタードーナッツをたべた。
就職祝いに毛糸のセーターをプレゼントしてもらった。
ううーーん 嬉しい!!
寒いのも けっこういいかも。。。。。
 
今日は帰さないゾーーー!



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